PDSLについて
並列分散システム研究室(PDSL)は並列分散システムに関する研究を推進する研究室です。とりわけメニーコア技術、組込みソフトウェア、モデルベース開発、並列化アルゴリズムなどの研究テーマに力を入れています。主に車載制御系システムをターゲットとして研究を進めています。現在、PDSLは組込みリアルタイムシステム研究室(ERTL)のサブグループとして活動しています。
また、当研究室は組込みマルチコアコンソーシアムや、米国Multicore Association (MCA)のSHIM WG、IEEE P2804標準化プロジェクト (SHIM)にも参画しています。
当研究室の成果はeSOL社のモデルベース並列化ツールeMBPやルネサス エレクトロニクス社のRH850 マルチコア・モデルベース開発環境にも適用されています。
お知らせ
2022年4月22日
三上比呂君がIEEE Cool Chips 25においてFeatured Poster Awardを受賞しました。
2022年3月7日
MBP ProverをGitHub上に公開しました. MBP Proverは定理証明器Isabelle向けのファイル群で、当研究室で提案しているモデルベース並列化ツールMBPの正しさを証明しています。
2021年11月19日
手塚湧太郎君が「TOPPERS/ASPを用いたAzureIoTアプリ」で第11回TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテストアプリケーション開発部門銀賞を受賞しました。
2021年11月19日
下平健太君が「TOPPERS/ASPを用いたBLE通信によるwio terminal間上での対人オセロゲーム」で第11回TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテストアプリケーション開発部門銅賞を受賞しました。
2020年1月15日
eSOL社と進めているモデルベース並列化の研究が英国雑誌Impactの記事になりました(英文PDF)。
2018年11月13日
当研究室のD3鍾兆前君がISOCC2018においてISE President Best Paper Awardを受賞しました。
論文題目 Model-Based Parallelizer for Embedded Control Systems on Single-ISA Heterogeneous Multicore Processors.
2018年5月28日
当研究室のD3鍾兆前君が「組込み制御システムに対するマルチコア向けモデルレベル自動並列化手法」によって情報処理学会東海支部 学生論文奨励賞を受賞しました。
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学生論文奨励賞(情報処理学会東海支部)
受賞日 2018.5.28
受賞者 鍾兆前 (情報システム学専攻D3)
概 要 学生論文奨励賞は、情報処理に関する学問や技術の分野において優秀な成果をあげた学生会員に贈呈される賞である。
http://www.ipsj-tokai.jp/jigyou/shourei/
情報処理学会論文誌に採択された論文「組込み制御システムに対するマルチコア向けモデルレベル自動並列化手法」が評価された。
2018年3月7日~8日
当研究室の学生が情報処理学会/電子情報通信学会ETNET2018(島根県隠岐の島)において発表しました。
(24)制御モデルに内在する遅延を用いた並列化
○池田 良裕(名古屋大),鈴木 悠太,峰田 憲一,森 裕司(デンソー),井上 雅理,道木 慎二,枝廣 正人(名古屋大)
(25)ニューラルネットによるモデル予測制御高速化
○竹松 慎弥,嶋岡 雅浩,道木 慎二,枝廣 正人 (名古屋大)
2018年2月28日~3月2日
当研究室の学生が電子情報通信学会VLSI設計技術研究会(沖縄県那覇市)において発表しました。
(27)モデルベース並列化における複数周期タスクを混在させたコア割り当て手法
○池田良裕・枝廣正人(名古屋大)
2017年10月30日
RC Carの例を用い、当研究室で研究開発しているSimulinkモデルから並列化し、Toppers ATK2(AUTOSAR OS)上で動かすフローを応用したクロスレイヤ設計の実証ビデオをアップロードしました。
2017年11月18日
当研究室のD3 Sujiwo君がIEEE MFI2017でBest Conference Paper Awardを受賞しました。
2017年11月17日
当研究室のM2竹松君が「モデルベース開発からTOPPERS搭載システムへのクロスレイヤ自動設計を利用したマルチコアモータ制御実装」によって第7回TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテスト 銅賞を受賞しました。
2017年11月16日
当研究室はET/IoT総合技術展でブース展示を行いました。
また、併設の組込みマルチコアサミット2017において枝廣先生が講演を行いました。
講演題目(枝廣先生):組込みマルチコアコンソーシアムについて,
MBP(モデルベース並列化)を用いたクロスレイヤ設計
2017年8月25日
当研究室のD2鍾君がETNET2017にて発表した論文が情報処理学会コンピュータサイエンス領域奨励賞を受賞しました。
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2017年度コンピュータサイエンス領域奨励賞 (情報処理学会)
受賞者 鍾兆前 (情報システム学専攻D2)
概 要 情報処理学会が特に優秀な研究発表を行った若手会員に対して授与される賞である.
http://www.ipsj.or.jp/award/cs-award.html
受賞対象となった研究発表は,
鍾 兆前,枝廣正人:「モデルベース開発におけるマルチ・メニーコア向け自動並列化,ETNET2017.」
である.
2017年8月25日
当研究室のM2竹松君が組込みシステムシンポジウム2017においてポスター発表し、優秀ポスター賞を受賞しました。
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組込みシステムシンポジウム2017優秀ポスター賞 (情報処理学会 組込みシステム研究会)
受賞者 竹松慎弥 (情報システム学専攻D2)
共同受賞者 鍾兆前(*1), 井上雅理(*2), 横山静香(*2), 小島流石(*3), 近藤真己(*5), 中本幸一(*4), 安積卓也(*3), 道木慎二(*2), 本田晋也(*1), 枝廣正人(*1)
*1 名古屋大学大学院情報科学研究科
*2 名古屋大学大学院工学研究科
*3 大阪大学大学院基礎工学研究科
*4 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科
*5 NECソリューションイノベータ株式会社
概 要 情報処理学会組込みシステム研究会が主催する組込みシステムシンポジウムにおいて特に優秀なポスター発表に対して授与される賞である。
https://www.sigemb.jp/ESS/2017/
受賞対象となったポスター発表タイトルは,「モデルベース開発におけるクロスレイヤ設計手法のマルチコア上モータ制御実装への適用」である。科研費基盤Bにおいて進めている研究成果の一部を発表したものである。
eMBPはSHIMを用いることにより様々なアーキテクチャに適用可能です。ルネサス エレクトロニクス社のRH850 マルチコア・モデルベース開発環境にも適用されています。
2016年4月1日
加藤真平先生が東京大学に異動されました。
2015年12月1日
加藤真平先生らが大学発ベンチャー「株式会社ティアフォー(Tier IV, Inc.)」を設立しました。
【プレスリリース】
ティアフォー設立については以下のメディアで報道されました。
日経新聞(11月13日付)「自動運転でベンチャー設立へ 名古屋大など、OS活用支援」
中日新聞(11月26日付)「自動運転の普及後押し 名大准教授らベンチャー設立へ」
朝日新聞(12月2日付)「名大発、自動車ベンチャー続々 自動運転や制御ソフト」
2015年8月25日
加藤真平先生らが自動運転ソフトウェア「Autoware」をオープンソース公開しました。githubのAutowareレポジトリからご利用いただけます。Autowareを搭載したZMP社製ロボカーの販売も始まりました。
Autowareのオープンソース化とロボカー搭載に関する情報が以下のメディアで掲載されました。
レスポンス「名古屋大学ら、開発済み自動運転システム一式をオープンソース化…加藤准教授『時間をジャンプ』」
日刊工業新聞「ZMP、名古屋大学の自動運転用オープンソースソフトウエア搭載した実験車を発売」
IMPRESS Car Watch「ZMPフォーラム開催、自動運転ソフトのオープンソース化やNVIDIAとの協業を発表」
IMPRESS INTERNET Watch「ZMP、自動運転ロボットカー受注開始、NVIDIAとの協業でディープラーニングを用いた画像認識システムの開発も」
MONOist「自動運転車のソフトウェアをオープンソース化、『研究開発を2年は前倒せる』」
マイナビニュース「ZMP、自動運転システム用ソフト『Autoware』搭載ロボットカーの受注を開始」
自動車新聞社「ZMP、ロボットカー販売開始」
レスポンス様の記事では講演の様子が動画でアップされています。
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